BLと少年愛の研究室

ビョルン・アンドレセンのドキュメンタリー映画『The Most Beautiful Boy In The World』(2021)、日本公開してほしい

今日、YouTubeを見ていたら、おすすめに下の動画が出てきました。
映画『ベニスに死す』で美少年・タージオを演じた、ビョルン・アンドレセンドキュメンタリー映画予告です。


THE MOST BEAUTIFUL BOY IN THE WORLD - Official Trailer

私、情けないことに英語が分かりません(T_T)
でも、分からない部分は、Google翻訳など使って調べてみましたので、その内容を紹介いたします。

映画『The Most Beautiful Boy In The World』について

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映画ポスター(wikipediaから)

こちらの映画、今年2021年1月29日に、アメリカのサンダンス映画祭で公開されました。
タイトルの「世界で一番美しい少年」というのは、ヴィスコンティ監督が映画『ベニスに死す』公開時にビョルンをそう呼んだことから取られたそうです。

しかし、この映画による「美少年」という名声は、公開当時まだ16歳だった少年には、あまりに重すぎました。
これは、この映画の出演によって人生を変えられてしまった、ビョルン・アンドレセンという一人の男性のドキュメンタリーです。

【3/8追記 詳しくは、こちらのELLE様の記事でも紹介されています。】

news.yahoo.co.jp

予告を見て思ったこと

予告は、ヴィスコンティ監督がタージオ役の少年を選んでいるところから始まります。
15歳の背の高い少年・ビョルンに目を定めたヴィスコンティ「上を脱いで裸になって」と指示。「なんですって?」と戸惑うビョルン。

『ベニスに死す』は、少年が性的な目で見られる危険性のある映画

『ベニスに死す』は、初老の作曲家・アッシェンバッハが少年・タージオの美に魅入られる話です。原作のトーマス・マンによる小説も、ヴィスコンティの映画も、あくまで「美」を描いた名作です。
しかし、見方を変えれば、これはペドフィリア(幼児性愛)」「少年を対象にした同性愛」を描いた作品でもあります。

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この映画で、少年タージオにはほとんど台詞がありません。
初老の男に対し、流し目を使って誘惑するような行動をするのみ。
タージオの人間性は描かれていないのです。
「美」とともに、一部には「性」を感じさせる対象であるだけで。

映画では、完璧な美を具現化したタージオを演じるのに、生身の少年が必要です。
ある意味で生贄となったのがビョルン・アンドレセンという、まだ15歳の少年(公開時は16歳)でした。

※『ベニスに死す』については、過去に記事を書きましたので、ご興味のある方は、よければご覧ください。

bisyounenlove.hatenablog.jp

うつ病アルコール依存症に悩まされたビョルン

当然、作品を離れたビョルンに対しても、性的な目が行くことがあったと思います。
彼は、一人の人間としてではなく、性的対象として見られる「物(sex object)」のようだったと言っています。

日本でスターとして熱狂的に迎えられた様子も記録されていますが、普通の少年だった彼には異常な事態だったでしょう。

彼は、家族関係のこともあり、うつ病アルコール依存症にも悩まされたそうです。

ぜひ日本でも公開してほしい

様々なものを失い、50年を経た今も、自分と向き合っているビョルンの姿を描いたこのドキュメンタリー。

幼い少年少女アイドルをもてはやす日本

日本って、ポルノも「JCもの」「JKもの」があふれていますし、10代の少年少女を知らないうちに性的な目で見る風潮が強いように感じます。
幼い子役や10代のアイドルを異常にもてはやし、肌を出した写真集が売られたりもしています。

しかし、その一方、その子たちが成長すれば「劣化」などと中傷するコメントもネットでよく見られます。
彼らは物ではなく、傷つきやすい生身の人間だということを忘れてはいけないと思います。

「芸術」と「ポルノ」の境目は非常に曖昧だと思う

少年少女の一時の美というのは、本当に魅力的だと私も思います。
映画『ベニスに死す』は、本当に素晴らしくて、何回も観ました。
少年少女の一時を映像に残すことで、その美は永遠となります。

しかし、「芸術」と「ポルノ」あるいは「性虐待」の境目は本当に曖昧なものだと思います。
例えば、フランス映画『ヴィオレッタ』では母によってセンセーショナルな写真集を出版された少女の、狂ってしまった運命が描かれています。
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芸術作品に幼い少年少女を使うというのは、とらえる人間によって意味が違ってくる、非常に危険なものだと思います。

『The Most Beautiful Boy In The World』の本編を観ていないので、ずれたこと言っていたらすみません💦
そういう啓発の意味でも、この作品の日本公開を待っています。

 

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